2025年11月、Rockstar GamesのオープンワールドRPG『Red Dead Redemption 2(以下、RDR2)』が累計販売本数7900万本を突破し、世界で最も売れたゲームランキングの第4位に浮上した。
これは、任天堂の『マリオカート8/デラックス』を上回る記録であり、“西部劇”というジャンルが世界的な成功を収めた稀有な例として注目されている。
GTAの影に隠れたもうひとつの傑作
『RDR2』は、銃と馬と仲間の絆を軸に、19世紀末のアメリカを舞台とした壮大な物語を描く。プレイヤーは無法者アーサー・モーガンとして、時代の終焉と仲間たちの運命に向き合うことになる。
その語り口は映画的でありながら、プレイヤーの選択に寄り添い、“ゲームでしか描けない叙事詩”として高く評価されてきた。

なぜ今、再び売れているのか?
- PC版のセールとMod文化の拡大
- 次世代機での快適なプレイ体験
- SNSでの“スローライフ西部劇”ブーム
これらの要因が重なり、発売から5年以上経った今もなお、世界中で新たなプレイヤーを惹きつけている。
“西部劇”はニッチではなかった
かつては「日本では売れない」と言われた西部劇ジャンル。しかし『RDR2』はその常識を覆し、文化的な壁を越えてプレイヤーの心をつかんだ。
緻密なローカライズ、普遍的な人間ドラマ、そして“失われゆく時代”へのノスタルジーが、国境を越えて共感を呼んでいる。

Rockstarは2作で歴代トップ5に
『GTA V』(2億2000万本)と『RDR2』の2作品で、Rockstar Gamesは歴代売上トップ5のうち2枠を独占。これは、物語と自由度の両立というゲームデザインの理想形が、世界中で受け入れられた証でもある。
次なる一手は『RDR3』か?
続編の存在は公式には明かされていないが、元リードライターのダン・ハウザー氏は「自分がいなくても、RDR3はきっと実現するだろう」と語っており、シリーズの未来に期待が高まっている。



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