【特集】2025年インディーゲーム20選 個人制作者が選ぶ傑作

特集

インディーゲームはいい。ワンコインでとんでもない名作に出会えることがある。
文庫本を買うような感覚でついジャケ買いしてしまう。かつて自分も個人制作に手を出していたこともあって、ゲームの裏側にある試行錯誤が透けて見える気がする。2025年も傑作揃いだった。
今回は、その中から特に印象に残った20本を紹介していく。カオスで笑えるもの、不思議な世界観に引き込まれるもの、じっくり遊び込めるもの、そして心を落ち着かせてくれるもの。
どれも、大手タイトルでは味わえない尖った魅力を持った作品ばかりだ。

MEGABONK

敵の大群を薙ぎ払いながら成長していく3Dローグライクサバイバーだ。
Vampire Survivorsの系譜を受け継ぎながらも、ジャンプや二段ジャンプ、壁走りなど3D空間ならではの縦移動要素が戦略の幅を広げている。
20人のユニークなキャラクターと70種類以上のアイテムの組み合わせが毎回異なるビルドを生み出し、サイコロを振るたびにクリティカル率が永続的に上昇するDiceheadのような壊れ性能のキャラクターを使えば、リーダーボードを席巻する快感が味わえる。
画面を埋め尽くす敵をなぎ倒す爽快感と、次はどんなビルドで挑もうかと考える戦略性が絶妙に絡み合う、中毒性の高い一作だ。

『MEGABONK』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

Prison Escape Simulator: Dig Out

スプーン一本で脱獄を目指すシミュレーションゲームだ。
絨毯をめくって地面を掘り、看守の目を盗みながら掘り出したガラクタを売りさばき、トイレットペーパーで囚人たちと取引するという、独房生活のリアリティとバカバカしさが同居したゲームプレイが魅力だ。
掘った土は音を立てずにトイレに流し、検査の前にはちゃんと絨毯を戻して穴を隠すといった細かい立ち回りが求められる。
独房をアップグレードして高性能トイレや光る棒、ダイナマイトを手に入れたり、ギャンブルで影響力を高めたりしながら、脱出への道を切り開いていく流れは、短時間で楽しめるカジュアルさとじっくり考える戦略性が絶妙なバランスで成立している。

『Prison Escape Simulator: Dig Out』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

No, I’m not a Human

太陽活動の激化により地上が灼熱地獄と化した世界で、夜ごとに訪れる人々を「人間」か「ビジター」か見極めながら生き延びるサバイバルホラーだ。
毎晩テレビで新たな識別方法が放送され、完璧な白い歯や爪の汚れ、血痕といった微細な兆候を頼りに判断を下していく緊張感が、このゲームの核心にある。
ゲストを一人も家に入れないと「侵入者」に襲われてゲームオーバーになるため、信頼できる人間を見極めながら共同生活を送る必要がある。
キャラクターの大半はプレイごとにランダム化されるが、一部は常に人間、または常にビジターとして固定されている仕様が、プレイヤーに恐怖と疑念を植え付けていく。
不気味で様式化されたビジュアルと道徳的ジレンマが、プレイ後も心に残る作品だ。

『No, I’m not a Human』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

Öoo

爆弾でできた体を持つイモムシを操る、パズルプラットフォーマーだ。
ジャンプができないこのイモムシは、自分の体から爆弾を切り離して爆発させることで移動し、壁を破壊し、高所へと飛び上がっていく。
ボタンはたった2つ、テキストは一切なし、それでも無数の解法が生まれるパズル設計が魅力だ。
プレイヤーは自分で新しい移動技術を発明していくことになり、その試行錯誤の過程がまるでスピードランのような快感を生み出していく。
各エリアは色鮮やかで独自のテーマを持ち、メインテーマのバリエーションが耳に心地よく響く中、隠し通路や秘密の壁を探しながら鳥の体内から脱出する冒険が、2〜3時間という凝縮された体験として完結する作品だ。

『No, I’m not a Human』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

FUMES

車にマシンガンやロケットランチャーを積んで荒野を駆け抜ける、シングルプレイヤーのカーコンバットゲームだ。
Twisted MetalやCarmageddonといった黄金期の作品にインスパイアされた本作は、ラリーゲームを彷彿とさせる重厚な物理演算と、12台の車、12種類の武器、3体の巨大ボス、手続き生成される終わりなき荒野が待っている。
カスタマイズしたマシンで敵の群れを薙ぎ払い、怪しげな荷物を配達し、オフロードレースで最速のスクラップ乗りたちを倒していく流れは、戦闘の合間にアクセルを緩めてギター主体のサウンドトラックを聴きながら砂漠を流す時間も含めて、一つの没入体験になっている。
ローディング画面もファストトラベルもなく、ただ車で走り続けるだけのシンプルさが、かつてのゲームが持っていた純粋な楽しさを呼び起こす作品だ。

『FUMES』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

魔法少女ノ魔女裁判

孤島の牢屋敷に閉じ込められた13人の魔法少女候補たちが、自分たちの中に潜む「魔女」を炙り出して処刑していく、魔法議論ミステリーADVだ。
主人公の桜羽エマとして少女たちと共同生活を送りながら殺人事件の真相を追うアドベンチャーパートと、証言の矛盾を暴いて魔女を特定する裁判パートが交互に展開する。
可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、本作が描くのは重厚でシリアスなダークファンタジーだ。緻密な伏線と心理描写、そして選択によって変化するマルチエンディングが、プレイヤーを物語の深淵へと引きずり込んでいく。
クラウドファンディングで目標の33倍もの支援を集め、30万本以上を売り上げた本作は、日本のインディーゲームシーンにおける2025年最大の話題作の一つだ。

『魔法少女ノ魔女裁判』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

Goodnight Universe

生後6ヶ月の赤ちゃんとして超能力に目覚めていく、一人称視点のアドベンチャーだ。
『Before Your Eyes』を手がけたチームによる本作は、PCではウェブカメラを使ったアイトラッキングでプレイでき、瞬きや視線、表情で物体を動かしたり選択を行ったりする。
家族に愛されたいと願う赤ちゃんのアイザックと、彼を狙う謎のテック企業との間で展開する物語は、SF的な奇抜さと家族愛の温かさが交錯する約4時間の体験だ。
心の声が叫び声とパンクロックのリフで表現される演出や、何気ない日常から徐々に暗転していく展開は、声優陣の優れた演技と相まって感情を揺さぶってくる。
カラフルで様式化されたビジュアルが描く家族の日常は、最後まで目が離せない濃密な物語として結実していく作品だ。

『Goodnight Universe』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

GONE Fishing

釣りで湖の怪物を満足させて生き延びる、協力型サバイバルホラーだ。日中は平和に餌を集め、ミミズ、カエル、クモ、コウモリを集めてさまざまな魚種を釣り上げるが、釣りはレジャーではなく、夜になる前に湖の怪物へ捧げるための義務だ。魚の引きのタイミングを見極めて適切なテンションで巻き取らないと糸が切れるか魚が逃げるという繊細な釣りメカニクスと、祭壇に十分な数の魚を供えられなければ、夜になるとクリーチャーが現れてプレイヤーを一人ずつ追い詰めていく緊迫感が同居する。供物が足りなくなるたびに怪物の攻撃性が増していくため、最大4人の協力プレイで餌集めと釣りを分担しながら、静かな湖に潜む恐怖と戦っていく作品だ。

『GONE Fishing』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

バックパック・バトル

バックパックにアイテムを詰め込んでオートバトルに挑む、インベントリ管理型の対戦ストラテジーだ。ショップで購入したアイテムをどう配置するかが勝敗を左右し、隣接させるアイテムの組み合わせ次第で思いもよらないシナジーが生まれていく。
剣や盾、ポーションの配置を工夫して強力な装備を合成し、スタミナ消費を計算しながら敵に立ち向かう戦略性は、シンプルなルールの奥に無限の組み合わせを秘めている。選べるアイテムは400種類以上、複数のクラスから好みのプレイスタイルを選び、カジュアルモードやランクマッチで他のプレイヤーと競い合うやり込み要素も充実している。
Steamレビューで圧倒的好評を獲得し、早期アクセスで100万本を売り上げた本作は、整理整頓という日常的な行為を戦略ゲームの核心に昇華させた傑作だ。

『バックパック・バトル』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

Necesse: ネセス

無限に生成される世界で建築、探検、戦闘、集落づくりを楽しむ2Dサバイバルサンドボックスだ。
木を伐採し、鉱石を採掘し、モンスターを倒して素材を集め、装備や家具、薬、巻物をクラフトしていく流れは、入植者を雇って農業や生産を自動化させることで、やがて活気ある村へと発展していく。
シングルプレイでも友達との協力プレイでも、難易度を自由に調整できる柔軟なシステムが魅力で、ボスとの戦闘、ダンジョン探索、拠点防衛、交易といった多様な要素が絡み合っていく。
早期アクセスで150万本を売り上げ、6年の開発を経て正式版へと進化した本作は、世界が完全にシームレスにつながるワンワールドシステムと新たなスキルツリー、最終ボスの実装により、自由な冒険と深いやり込みが両立する懐の深い作品になっている。

『Necesse: ネセス』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

Tavern Keeper 🍻

ファンタジー世界で酒場を経営する、カオスと癒やしが同居するマネジメントシムだ。
本作は酒場の建築とデコレーションの自由度が抜群で、家具や照明、装飾品を自由に配置して自分だけの空間を作り上げていく楽しさがある。従業員を雇い、料理を仕込み、在庫を管理し、訪れる冒険者や変わり者たちをもてなす日々の中で、汚れ、熱、騒音、可燃性、病気といった要素が絡み合い、予測不能な事態が次々と発生していく。
ランプの火花が床の汚れに引火して酒場が燃え上がる、従業員が全員病欠でオーダーが山積みになる。そんな緊迫した状況を乗り越えながら、拡大していく物語キャンペーンで新たな酒場を各地に開いていく展開は、細部まで管理するか、デコレーションを楽しむか、自由なプレイスタイルを許容する懐の深さが光る作品だ。

『Tavern Keeper』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

CloverPit

錆びついた独房に閉じ込められ、スロットマシンで借金を返済しなければ奈落に落とされるというローグライトホラーだ。
BalatroとBuckshot Rouletteの悪魔的な融合とも呼ばれる本作は、一見運任せに見えるスロットマシンを、150種類以上のチャームと戦略的なアイテム配置で完全に支配していくゲームデザインが魅力だ。
各ラウンドで増え続ける借金を返済するためにコンボを組み上げ、確率を操作し、運命を工学的に設計していく過程は、最初は運ゲーに見えたものが次第に戦略ゲームへと変貌していく感覚を味わえる。
メタ進行要素、複数のエンディング、エンドレスモードに加えて、チャームを組み合わせて新たなシナジーを生み出すDLC「Unholy Fusion」も控えており、ゲームを破壊するほどの自由度が約束されている。
Steamで高評価を獲得し、早期アクセスから正式リリースまで一気に駆け抜けた本作は、地獄の雰囲気と中毒性の高いゲームプレイが融合した異色の傑作だ。

『CloverPit』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

カイゼン:ある工場のストーリー

1980年代のバブル期日本を舞台に、町工場の生産ラインを最適化していく工場自動化パズルだ。
Zachtronicsの元スタッフが手がける本作は、Opus MagnumやSpaceChemといった名作の系譜を受け継ぎ、計算機やビデオカメラ、アーケード筐体、カツカレーまで、あらゆる製品の製造工程を溶接、リベット、切断、ドリルといった機械を配置して設計していく。
松沢工業に配属されたアメリカ人技術者デビッド・スギモトとして、製造ラインを改善しながら成長していく物語は、海外インディーゲームとは思えない昭和サラリーマンドラマの雰囲気が漂っている。
完成した生産ラインはGIFとしてエクスポートして自慢でき、工場の仕事に疲れたときはパチンコ風ソリティア「パチソリ」でリフレッシュできる遊び心も嬉しい。ゆるめにも真剣にも遊べる柔軟性と、オープンエンド型パズルならではの創造的な問題解決が楽しめる作品だ。

『カイゼン:ある工場のストーリー』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

Star★Vaders

メカを操縦してエイリアンの侵略を撃退する、デッキ構築とグリッド戦術が融合したローグライクだ。
Slay the SpireInto the BreachとSpace Invadersの融合とも評される本作は、3種類のメカと12人のパイロットを選び、それぞれが独自のカードとメカニクスを持つシステムが、毎回異なる戦略を生み出していく。
400枚以上のカードとアーティファクトから究極のデッキを組み上げ、破壊的なコンボを発見して限界まで押し上げていく戦いは、クロノトークンを使って時間を巻き戻し、完璧なコンボを決め直したり窮地から脱出したりできる柔軟性が加わることで、より大胆な挑戦を可能にしている。
チュートリアルもWikiも不要で、明快さと直感性を重視した設計により、デッキ構築初心者でも戦術の深みにすぐ没入できる。
アートディレクションと戦略の奥深さが高く評価された、2025年屈指のローグライトデッキビルダーだ。

『Star★Vaders』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

DRAPLINE

何でも食べるドラゴンの女の子を1年以内に最強に育て上げる、ローグライト育成ゲームだ。
肉、魚、岩、鉄はもちろん、溶岩も山も他人の家も、すべてが彼女にとっては美味しいご馳走になるという設定が、自由度の高い育成システムを支えている。
1周約1時間でエンディングに到達でき、複数回のプレイで様々な育成戦略を試せるテンポの良さが魅力で、100種類以上のスキルを組み合わせてシナジーを生み出し、強力な攻撃で戦うか、防御と回復で持久戦に持ち込むか、毒で徐々に弱らせるか、プレイヤーの数だけ戦略が存在する。
育成方法次第でエンディングが大きく変化する仕組みと、豊富なランダム要素と幅広い育成戦略が、何度でも新鮮な冒険を生み出していく。
プリンセスメーカーとクラシックRPGバトルを融合させたような体験が、多くのプレイヤーを魅了している作品だ。

『DRAPLINE』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

cast n chill

穏やかな湖、曲がりくねった川、青い海原でのんびり釣り糸を垂らす、放置型釣りゲームだ。
アクティブモードで積極的に釣りをするか、パッシブモードに切り替えて別のことをしながら魚が釣れるのを待つか、自分のペースで遊び方を選べる柔軟性が魅力だ。
50種類以上の淡水魚と海水魚を集め、釣った魚を売って得た資金でロッドやリール、ルアーを強化していくシンプルなループが、気がつくとセカンドモニターに常駐させてしまう中毒性を生み出している。
忠実な相棒の犬と一緒にボートで16の釣り場を巡り、文庫本を買うような感覚で手を伸ばせるワンコイン価格の裏に、美しいピクセルアートと静かな満足感が詰まった作品だ。

『cast n chill』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

gogh: Focus with Your Avatar

自分だけのワークスペースとアバターをカスタマイズして、オンラインで集まって一緒に作業に集中するマルチプレイヤー集中アプリだ。
ポモドーロタイマーとTo-Doリスト、lo-fiミュージック、美しいアンビエンスが机仕事を楽しくする仕組みになっており、家具やデコレーション、色を自由に配置し、モニターやポスターにお気に入りの画像やGIFを追加して、自分だけの空間を作り上げていく。
アバターはさまざまなパーツや髪型、衣装でカスタマイズでき、ポモドーロタイマーに合わせて集中と休憩のアニメーションを切り替える仕様が、作業を可視化する効果を生んでいく。
集中を守るためにマルチプレイ時にはチャットがなく、取り組んでいることを宣言し、エモートで挨拶するだけという割り切った設計が、世界中のプレイヤーと無言で集まりながら作業する不思議な連帯感を生み出す作品だ。

『gogh: Focus with Your Avatar』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

Bongo Cat

タスクバーを叩く猫と一緒に、キーを押すたびにポイントを貯めてランダムな帽子を手に入れていくデスクトップアイドラーだ。
キーボードを打つたびにボンゴビートが鳴り響き、1000ボンゴビートで30分ごとにプレゼントが届く仕組みが、仕事や勉強を自然とゲーム化していく。入手したスキンやステッカー、衣装はSteamマーケットプレイスで取引でき、レアリティの高いアイテムは高値で売却できる一方で、最大100人が参加できる協力マルチプレイでは、他のプレイヤーのタイピングやコスメ変更をリアルタイムで見られる楽しさもある。
サングラスをかけた猫、小さなカウボーイハットをかぶったゾンビ、アイスクリームコーンを持ったリス、シルクハットをかぶったイチゴまで、無限に広がる愛らしいタイピング仲間たちが、日々の作業に小さな喜びをもたらしてくれる無料の相棒だ。

『Bongo Cat』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

Is This Seat Taken?

個性豊かで好き嫌いがはっきりした人たちの座席配置を考える、ロジックパズルゲームだ。映画館、バス、結婚式の披露宴、タクシーといったあらゆる場所で、香水の匂いが苦手な人、大音量の音楽を聴く隣人の横で眠れない人など、それぞれの要望を満たす席を見つけていく。
俳優志望のナットが、スクリーンで自分と同じ形を発見したことで世界を旅しながらヒーローに会いに行くというシンプルな物語が、パズルの合間に語られていく。
タイマーもリーダーボードもないリラックスしたプレイ感覚で、レベルをクリアするために全員を満足させる必要はなく、自分なりのペースで最適解を探していける懐の深さが魅力だ。
約5時間で完走できるコンパクトさと、愛らしいアートスタイル、落ち着いたサウンドトラックが、一息つきたいときにぴったりの作品になっている。

『Is This Seat Taken?』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

PEAK

飛行機事故で不明な島に不時着し、最大4人で山頂を目指す協力型クライミングゲームだ。24時間ごとにマップが変化し、スタミナバーを管理しながら飢えや怪我、さまざまな病気と戦いつつ登っていくサバイバル要素が、カジュアルな見た目の裏に緊張感を潜ませている。4つのバイオーム、それぞれ異なる障害物を持つレベルがあり、キャンプサイトの祭壇でチームメイトを復活させられる仕組みが、協力プレイの核心を作っている。ロープスプール、ロープキャノン、ピトンといったアイテムを駆使して上へ上へと登っていく過程は、友人たちとの物理演算パズルを解く体験そのものだ。ゲームジャムで2月に開発が始まり、6月には正式版がリリースされ、最初の1週間で100万本、最初の1ヶ月で500万本を売り上げたという驚異的な成功は、シンプルだが深いゲームデザインが生んだ奇跡だ。

『PEAK』紹介記事はこちら!
ストアページはこちら!(Steam Store)

まとめ

2025年発売のインディーゲームから、20本を紹介してきた。いかがだっただろうか。
大規模スタジオでは実現できない奇抜なアイデア、小規模チームならではの丁寧な作り込み、そして何より、作り手の「これを遊んでほしい」という熱量。そんな作品たちに今年も数多く出会えた。
今回紹介したのは、ほんの一部に過ぎない。2025年には、まだまだ語り尽くせない傑作が山ほど生まれている。気になるビジュアルやタイトルがあれば、ぜひ手を伸ばしてみてほしい。思いがけない名作との出会いが、きっと待っている。
そして2026年も、またどんな作品が登場するのか楽しみだ。個人制作者たちの挑戦は、これからも続いていく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました